
整形外科
整形外科
整形外科では、痛みやしびれなどの原因が、外傷性なのか、加齢性、疲労性、炎症性、神経性、血管性なのかを判定することが重要であり、それに応じた理学療法や投薬を行います。そして、痛みの原因を知るために、局所麻酔を用いた関節内注射やトリガーポイント注射を行うことがあります。これにより、筋肉痛なのか、深部の痛みなのかを判定できます。また一般的に、3ヵ月以上続く痛みが慢性疼痛です。その慢性疼痛に急性疼痛から移行させないためには、投薬のみならず、理学療法が重要であり、しっかりとした施術を行います。当院では、手術すれば良くなりそうな患者さんに対して、様々な情報などを伝えます。
1.肩関節周囲炎
肩関節部の痛みと運動障害をきたす疾患で、40歳代以後に好発する。理学療法、鎮痛剤投与、外用薬、ヒアルロン酸の関節内注射が主に行われる。
2.上腕骨上顆炎
肘に繰り返し負荷が加わることによって生じる。肘外側部の痛みがある場合はテニス肘、肘内側部に痛みがある場合はゴルフ肘と呼ばれる。理学療法、生活指導、鎮痛剤投与、エルボーバンド装着、注射療法などが行われる。
3.肘内障
幼児が急に手を引っ張られた後に、肘が伸びた状態で動かさなくなって来院する。容易に整復され、後遺症を残すことはない。
4.橈骨遠位端骨折
手首の骨折で最も多く、骨粗鬆症がみられる高齢者に多発する。あまりズレていない骨折ではギプス固定が選択され、ズレが大きい骨折では手術療法が行われることが多い。ギプス固定中やギプス除去後の理学療法が重要である。
5.ばね指
指を曲げる腱が通るトンネル(腱鞘)が狭くなり、腱が上手く動かなくなって生じる。更年期以降と妊娠出産期の女性に多くみられる。安静、理学療法、局所注射などが行われ、それらの無効例では腱鞘切開術を行う。
6..ドゥケルバン病
手関節部に生じた腱鞘炎で、母指を屈曲すると手関節部痛がみられる。40~50歳代の女性に多く、理学療法、装具療法、鎮痛剤投与、ステロイド局麻剤の腱鞘内注射などが行われる。注射が無効なら、腱鞘切開術が行われる。
7.ガングリオン
手関節部などの関節周囲にゼリー状の透明な液体が溜まる腫瘤である。穿刺療法が行われるが、美容的に気になる場合や神経を圧迫して麻痺が生じたりすれば、腫瘤摘出術を行う。
8.マレット指
指を伸ばす腱や指先端部の骨折により、指の第一関節が伸ばせなくなった状態である。装具着用(10~12週)、あるいは手術療法が行われる。ただし、しっかりとした治療を行っても、十分に指の機能が回復しないこともある。
9.頚椎症性脊髄症
首の骨の加齢性変化により、脊髄が圧迫され、四肢のシビレ感、歩行障害、手指運動障害などの症状がみられる。軽症例では理学療法、薬物療法が行われ、症状が強い場合には、椎弓形成術などの手術が選択される。
10.腰部脊柱管狭窄症
腰の神経が通っている硬膜管が狭くなり、下肢の疼痛・シビレ感・筋力低下、長い距離の連続歩行(100m程度)ができなくなる疾患である。薬物療法、コルセット、理学療法(ストレッチング、腹筋増強訓練)や硬膜外・神経根ブロックが行われ、症状が重篤な場合には、腰椎除圧・固定術が行われる。
11.腰椎椎間板ヘルニア
変性した腰の椎間板が飛び出して(これを椎間板ヘルニアという)、神経に当たり、下肢痛・しびれ感が生じる疾患である。まずは安静臥床、薬物療法、理学療法、コルセット、ブロック注射などが行われ、痛みが強い場合には、手術(ヘルニア摘出術)が選択される。
12.脊椎圧迫骨折
骨粗鬆症に起因して、背骨や腰骨の骨折が生じることが多い。軽微な外傷や明らかな外傷がなくても、骨折を生じることもある。初期には、なるべく安静臥床とし、胴ギプスやコルセットを使用する。痛みが軽減してきたら、運動療法や理学療法を行う。また、神経麻痺を来した症例や痛みが持続する症例では、椎体形成術や脊椎固定術などの手術療法が選択される。
13.肋骨骨折
肋骨骨折は、胸を強打する外傷で生じることが多いが、ゴルフスイングや繰り返す咳などによる疲労骨折もある。バストバンド固定と鎮痛剤投与で治癒する。
13.大腿骨近位部骨折
骨粗鬆症が基盤にある高齢者に発生し、大腿骨転子部骨折と大腿骨頸部骨折がある。一般的に、大腿骨転子部骨折では骨接合術が、大腿骨頸部骨折では人工骨頭置換術が主に行われる。手術後早期から、歩行訓練などのリハビリを必要とする。
14.変形性股関節症
股関節の変形によって、股関節に痛みや可動域制限を生じる疾患である。女性に多く、生まれた時に股関節脱臼がみられていたり、幼少時から股関節の形が良くなかったりする場合に生じやすい。まずは、薬物療法や理学療法などが行われ、痛みや変形が高度な場合には、人工股関節置換術が行われる。
15.変形性膝関節症
膝関節の変形によって、膝に痛みや可動域制限を生じる疾患である。高齢で肥満な女性に多い。薬物療法、減量指導、理学療法、運動療法、関節内注入療法が行われ、痛みや変形が高度な場合には、人工膝関節置換術が行われる。
16.足関節捻挫、靭帯損傷
足関節を捻って、関節周囲の靭帯などが損傷を受けた状態である。テーピング、サポーター、足関節部装具、あるいはギプス固定が行われる。明らかな足関節不安定性例やスポーツ選手に対しては、靭帯縫合術、靭帯形成術を行うことがある。
17.関節リウマチ
進行性に軟骨および骨の吸収・破壊が生じ、全身の関節の炎症性増殖が生じる疾患である。薬物療法(生物学的製剤を含めて)、理学療法、運動療法(可動域訓練、筋力増強訓練)が行われ、関節が高度に破壊された場合には、各種の手術療法が選択される。
1,手が不器用になった (ボタンがはめにくい、など)
首の病気 (頚椎症性脊髄症)
2,腕が締めつけられる
首の病気 (頚椎症性脊髄症、頸椎後縦靭帯骨化症)
3,歩いていて(筋力があるのに)つまずきやすい
首や背中の病気 (頚椎症性脊髄症、胸髄症)
4,立ったり座ったりすると腰や背中が痛い
背中や腰の病気 (胸腰椎圧迫骨折)
5,朝に腰痛が強い
腰の病気 (腰椎椎間板症、腰椎筋筋膜痛)
6,長い距離が歩けない
腰の病気 (腰部脊柱管狭窄症)
7,夜に3-4回トイレに行く
腰や泌尿器科の病気 (腰部脊柱管狭窄症、前立腺肥大症、過活動膀胱)
8,片方のおしりから足まで痛い
腰の病気 (腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症)
9,寝ている時でも腰痛がある
内臓の病気 (内科や産婦人科の病気)の可能性
首・背中・腰の診断と治療について
症状が軽度であれば、投薬や注射療法、理学療法で対応しますが、重度であれば、MRIやCTなどを撮影(池袋あるいは光が丘の病院などを紹介します)させていただき、その所見をみてから、適切な治療方法をお伝えします。